青梅に就労継続支援B型「olino wood」木製品やドライフルーツ製造 知創が運営

製造する商品の一例

 青梅市で放課後等デイサービスや学童クラブを運営する知創(発知健太郎代表)がこのほど、就労継続支援B型事業所「olino wood」を奥多摩街道沿いの東青梅四西交差点からほど近い場所に開所した。木質バイオマス活用の調査・設計業務行う「森のエネルギー研究所」(同市東青梅、大場龍夫代表)の本社1階に作業所を構え、両社で林福連携事業に取り組んでいく。

 10代〜60代の10人の通所者は木工製品、太陽光エネルギーを活用して作るドライフルーツを製造販売している。木製品はレーザープリンターで木材加工をし、ノベルティグッズやキーホルダー等を製作。ドライフルーツは地元で採れたキウイやカキ、国産リンゴやイチゴなどを乾燥させて作る。

 知創は「障害者と健常者が共存共栄できる社会の実現」を企業理念に掲げ2015年、放課後デイ「オルオルハウスかすみ」を同市新町に開所。翌年、河辺町で民間の学童クラブの運営を始めた。

 現在は小学1年〜高校3年が通う放課後デイ3施設、市指定管理施設を含む学童クラブ4施設を運営。障害への理解を深めたいと、放課後デイと学童の交流会を定期的に開いている。昨年12月には河辺町に相談支援事業所「オルユニ」も開所した。

岩﨑さん(左から2人目)とスタッフの皆さん
岩﨑さん(左から2人目)とスタッフの皆さん

 発知代表の「障害者の一生涯を支援したい」との思い、両代表の「地域課題を解決したい」との思いが重なり、地域森林資源や産物を活用した製品の製造販売を行う就労継続支援施設を開所することになった。

 olino wood管理責任者の岩﨑和也さんは「利用者さんがやりがいや生きがい、働きがいを見つけられる施設にしたい。そのためにも高工賃実現を目指していく。製品開発にも力を入れていきたい」と話す。

 今後、市内造園業者が伐採した木で作る薪を販売予定。同施設ではノベルティグッズ等の製造依頼を受け付けている。問い合わせは0428(84)2975まで。(鋤柄)