VERTERE、奥多摩町、JR共同で 新工場建設プロジェクト始動 投資型ファンドで資金募る

おしゃれなボトルデザインも人気
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 奥多摩町氷川でクラフトビールを製造販売するVERTERE合同会社(鈴木光代表社員)が新工場設立プロジェクトを開始。投資型ファンドで12月31日まで、新工場の内装および設備等にかかる資金の支援を募っている。目標金額は5000万円。出資者には売上に応じた分配金のほか、ファンドオリジナルビールが贈られる。

 同プロジェクトは奥多摩町、JR東日本都市開発と共同で取り組む。町が奥多摩病院付近(氷川)の町有地を貸し出し、JR東日本都市開発が工場を建設。VERTEREは工場を借り、生産に必要な設備を整え運営する。工場は今秋の完成を目指している。

 2014年に設立。製造のほか、ボトルショップでの缶ビール販売、生ビールを提供するビアカフェ等を展開している。これまで200種類以上のクラフトビールを製造。毎週約4000本の缶ビールを全国に出荷している。

 新工場では現在の約4倍の生産量を見込んでおり、これまで打診があっても応えられなかった国内外との取引が可能に。今年度は台湾、タイ、オーストラリアへの輸出がすでに決まっている。

 工場には飲食スペースを設けるほか、工場見学などを行う予定。新たな観光拠点、雇用や税収の創出が期待される。

 出資額は一口5万4000円。(鋤柄)