青梅市 新町クリニック 2025年に新築移転 CT機器による大腸がん検診も

新しい建物のイメージ
新しい建物のイメージ

 新町クリニック健康管理センター(高木敏理事長、青梅市新町)が2025年春、現在の場所から100㍍ほど北東に新築移転する。西多摩初の男女別検診フロアや体に負担の少ないCTによる大腸がん検診設備の設置を計画している。

 同院は1979年、高木病院検診部として発足。93年に現在の場所に移った。事業拡大や需要に応じて5回ほど増築や改築を行ってきたが、手狭になり移転を決めた。

 女性の人間ドックや一般検診等の受診は、男性に比べ少ないため、少しでも受診のハードルを下げたいと男女別健診フロアを設けた。スタッフも女性中心にしていくという。

 大腸がんはがん全体の中で死亡率が2位で、罹患率は1位。毎年約5万人の患者が亡くなっている。治療には早期発見が重要だが、便潜血検査で異常が見つかった人の約60%しか大腸内視鏡検査を受けていない。これを受け、患者に負担の少ないCT機器の導入を決めた。

 髙木理事長は「少しでも検査時の苦痛を取り除き、検査実施率を高め市民の健康につなげたい」と話した。

 2024年1月着工、25年2月に竣工予定。

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 同院は6日、予定地にひまわりの種大小100袋分と、東日本大震災で被災した石巻市で咲いた「ど根性ひまわり」の種約200粒をまいた。スタッフや地域住民、関係者ら約150人が参加した。

予定地にひまわりの種をまく様子
予定地にひまわりの種をまく様子

 着工まで時間があることから、沿道を通る人を楽しませたいと企画したという。(藤野)