あきる野市二宮 玉泉寺の永井住職 何でも直し、作って使う

修理したコーヒーグラインダーを手にする永井住職
修理したコーヒーグラインダーを手にする永井住職

 天台宗玉泉寺(あきる野市二宮)の永井亮俊住職(30)は、古い直火焙煎機やコーヒーグラインダーをレストアし、自家焙煎コーヒー豆の販売、毎月28日のお不動様の縁日に合わせ境内のテララホールで月1日限定のカフェを開いている。

 機械いじりが大好きで、カフェのスピーカーや照明器具も修理したものを使っている。スピーカーは父が若い頃に愛用していた思い出の品で、電子部品を取り替えるなどして蘇らせた。

 機械いじりにとどまらない。飛騨高山で2年ほど木工職人として働いた経験を生かし、譲り受けた古い木材で店のイスやテーブル、カウンターを自作。店内は永井住職の手が加えられていない物を見つける方が難しい。

 永井住職は「作れる物は作り、直せるものは直して使います。古い物に魅力を感じているのもあるし、新品を買うお金もないのでね」と笑う。(鋤柄)