あきる野 みつばちファームの犬飼さん 植えて、食べて、ナッツで健康に 90歳まで現役計画

植えたばかりのマカダミアナッツと犬飼さん
植えたばかりのマカダミアナッツと犬飼さん

 養蜂、カフェ経営などを手がける「みつばちファーム」(あきる野市上ノ台)の犬飼博社長(74)がナッツ栽培に乗り出した。不飽和脂肪酸を多く含み老化防止に役立つとされるナッツを食べ、90歳まで現役を貫こうという計画。14日にカフェ北側の畑にヘーゼルナッツとマカダミアナッツの苗木を20本ずつ植えた。

 はちみつやプロポリスを毎日摂取し昼寝を欠かさないなど健康に気を使う犬飼さんだが、70歳を超え体力の衰えを感じている。動画投稿サイトでアンチエイジング(抗老化)に関する情報を収集する中でヘーゼルナッツを見つけ、早速通販で取り寄せて毎日20粒ずつ食べ始めた。

 便通が改善されるなどの健康効果を実感。さらに、ナッツは植栽から収穫までに5〜7年を要するものの、栽培に手がかからないとの情報に励まされ、自ら植えてみる気になった。長野県内の生産者を実際に訪ね、栽培の要点も聞いてきた。

 植栽を手伝った30代の従業員2人は、社長がナッツで健康管理をすることに異論はないが、「栽培までしなくても…」と苦笑い。彼らをよそに「カフェの窓からナッツの森が見えたら素敵じゃない?」と夢を描く犬飼さん。「希望のない人生ほど寂しいものはないよね」と、木の成長に希望を抱く。

 生涯現役を貫く鍵は、ナッツよりこの前向きな姿勢なのかもしれない。 (伊藤)