日の出町の孟宗竹を使った特産品「東京メンマTOKYO HINODE」が約3年の取り組みを経て完成し、1日のメンマの日に合わせてお披露目された。町内の30代〜40代の農業者6人でつくる日の出町農業担い手の会「ライジング・サンズ」(門馬睦会長)が、放置竹林問題という地域課題に対し、若竹を加工してメンマを作るという具体的な解決策と特産品化を結びつけた。
若手農業者らが商品化
「東京メンマ」は、日の出町がかつてタケノコの産地であったものの、高齢化や担い手不足によりタケノコを掘ることが困難になり、竹林の侵食拡大や枯竹増加による山火事リスク、獣害問題が深刻化したことを背景に誕生した。
これらの地域課題に対し、担い手の会が地域特産品の創出と持続可能な農業の実現を目指し、竹林整備と活用を計画。タケノコとして収穫できず2㍍ほどに育った若竹(幼竹)を加工してメンマにするという全国の事例に着目。先進地に教えを請い、竹の収穫からメンマの味付け、商品ロゴの作成まで6人がみっちり関わり、約3年を費やして商品化した。
町内産の若竹の穂先から1㍍部分の柔らかくアクの少ない部分のみを使用。町産の唐辛子、あきる野市産のキッコーゴ醤油など調味料にもこだわり、適度な歯ごたえのあるピリ辛味に仕上げた。
自然素材のため個体ごとのばらつきが大きく正確な歩留まり計算が難しいといい、全国の純国産メンマプロジェクトの価格帯を参考に当面は100㌘入り1袋648円とする。JAあきがわ管内の直売所で5月以降本格販売を開始し、地域内での認知度を高めた上でふるさと納税の返礼品になるよう町へ働きかけ、全国、世界に向けて発信していきたいという。

1月30日、JAあきがわ本店で担い手の会が開いた会見で、試食後の講評を求められた谷澤俊明組合長は「率直な思いとして、ビールをください」とピリ辛の味が酒のつまみに適していると感想を述べた。会のメンバー6人のうち4人が社会経験を積んだ新規就農者であることに触れ、彼らが前職の経験を生かして農業に取り組み、地域の問題を自ら改善していく姿勢を評価した。
門馬会長は「農家と地域が連携して新たな価値を創り出す取り組みとして注目してもらえたら」と話した。
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