Weekly News 西の風

東京西部 西多摩8市町村の地域紙 タブロイド版/毎週木曜発行

「西の風」を命名、題字も手がけた デザイナー髙橋敏彦さん

2026年4月10日

 西の風新聞といえばこの題字。独特の味わいと力強さのある「西の風」の題字には、文字そのものにロゴのようなインパクトと存在感があります。題字の揮毫者で、「西の風」の命名者でもある髙橋敏彦さんに、名前に込めた思いや新聞が創刊した1988年当時の様子を聞きました。

――新聞名はどのようにして決まったのですか。

「(前社長の)藤澤昌一さん(故人)たちの呼びかけで創刊に向けた会合というのがあって、僕も誘われて1回目から参加しました。ある程度回を重ねた頃、そろそろ新聞の名前を決めようという話になり、次の会議までに1人2つずつくらい考えてこうよう、と。いざ発表の段になって、他の人がどんな案を出したかは忘れたけれど、たまたま僕の提案した『西の風』という名前に賛成する人が多くて、それで決まりました」

――全国的にみて地域紙というと、その土地の名称からとった名前が多いようです。敢えて「西の風」としたのはどのような考えからですか。

「ここ西多摩は東京の中で、東の都心部に対して西側にありますよね。都心の情報ばかりがこちらに流されるんじゃなくて、こちらからも押し流そうという考えが僕の中にあったんだよね。この地域は小粒だけども魅力があるということを都心に知らしめたいというかね。地域地域の魅力や情報を、その地域が独自に流すことって大事じゃないかな。東京の西から風を吹かせようよという思いで『西の風』としました。その流れで題字を書いたわけです」

――髙橋さんは、以前は都心に拠点を置くデザイナーで、1970年代後半に現在の瀬音の湯(あきる野市)近くに茶房「むべ」をオープン。この地に暮らして50年近くになります。そもそもなぜ創刊に向けた会合に誘われたのですか。

「藤澤さんが言うには、外からやってきて業種も違う僕の話に新鮮なものを感じたと。刺激を受けたと何度も言われました。面白そうだから仲間に入れたいっていう感じだったんでしょうね。僕は北海道・札幌の出身で、兄が北海道新聞に勤めていたから、新聞というものに親近感がありましたね」

――創刊からもうすぐ40年。これからの「西の風」に期待することはどんなことですか。

「改めて、この地域の魅力って何なんだろうね。昔でいえば五日市映画祭とか自然人レースとか、地域の人が新たに立ち上げる、立ち上がっていくものに対しての魅力づけというのかな、盛り上がっていくための働きかけというのかな、地域の新聞にはそういう役割が一つあるんじゃないかなと思いますね」

――ありがとうございます。頑張ります。

タブロイド版