当コーナーは西武信用金庫と西多摩の地域メディア西の風新聞社のタイアップ企画です。創業5年以内で特色ある事業に取り組む西武信用金庫の取引先を支店担当者と本紙記者が訪ね、事業紹介と合わせて地域や将来への思いを聞きます。
「ありがとう」原動力に心と体ケア
科学的データに基づき個人の思考特性を分類する脳特性診断の結果と理学療法士としての知識・経験を生かし、心と体のケアを行う会社「ケアセレステ」を新型コロナ禍の2020年9月、あきる野市内に立ち上げた。「ありがとう」「助かった」ケアした相手の前向きな言葉を原動力に、一人でも多くの顧客を笑顔にしていきたいという。
社内の人間関係や従業員の体調管理等を課題とする企業を訪問し、各自の脳特性を踏まえたコミュニケーションスキル研修を行っている。例えば細かく指示しないと動けない脳タイプの人に大雑把な指示を出してもうまくいかない。気分が落ちている状態の人に何を言っても響かない。脳診断を通して従業員一人ひとりの思考特性や脳活性度を数値で把握することで接し方を工夫し、業務効率化や人間関係の円滑化につなげる内容だ。肩こりや腰痛などの体の不調に理学療法の視点からアプローチし、精神面が改善するケースもある。
専門学校を卒業後、福祉の現場で働きながら夜学に通い、理学療法士の国家資格を取得した。あきる野市内のクリニックでリハビリと管理職を経験。管理職時代、人間関係や体の痛みといった職員のさまざまな悩みに接し、プラス思考で他人の役に立ちたい気持ちが強い自分にはこうした不安を直に改善する仕事が合っているのではないかと思い至った。かつて所属した青年会議所(JC)で仲間の経営者らから従業員に対する悩みを多く聞いていたことも企業ケアに乗り出すきっかけとなった。
コロナ禍の起業に特別な意図があった訳ではなく、単純に「思い立ったが吉日」の座右の銘に沿って行動した結果という。「(冒頭の脳特性診断では)自分の脳は右脳三次元。発想豊かで、直感で動くタイプ。この指とまれでリーダーシップを発揮してどんどん新しいことをやっちゃう。失敗を失敗と感じないから、周りを振り回しているところはあるでしょうね」
コロコロ笑いつつも、創業5年で訪問先を開拓し、従業員は妻を含む9人に増やすなど着実に会社を成長させている。思うようにやれているのは、自身と真逆で細かい作業が得意な左脳二次元の妻をはじめ脳タイプの異なるスタッフのサポートのおかげと感謝する。
互いに引き寄せ合うのか、JCやロータリークラブの先輩など周囲には前向きで向上心のある人が多い。彼らに負けないようスキルアップを重ね、事業を通してまだ見ぬ新たな人との出会いを楽しんでいきたいという。

【プロフィール】こんた かずのり
1975年あきる野市生まれ。東京医療学院卒業後、整形外科リハビリ課を経て2020年に株式会社ケアセレステ起業。理学療法士、脳特性診断(B-Brain)インストラクター、自律神経ケアセラピスト。妻、子3人の5人家族。
株式会社ケアセレステ
所在地:あきる野市油平155-9
電話:070-2262-3860

【訪問者】西武信金 秋川支店(取材当時) 上席コーディネート担当 青木さん(33)
心の状態を数値化し、身体のサポートをしていくというわかりやすい事業説明が、事業の継続、発展につながっていることがわかりました。今田社長の非常にポジティブな姿勢に接し、私自身も前向きな気持ちになりました。
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