青梅駅に隣接し、地域の特産品や土産物を販売するカフェ併設店「まちの駅青梅」(和田保彦社長)が11月3日、開業10周年を迎える。
同店は、青梅で約40年暮らす和田社長(72)が「観光客が土産物を買い、市民も地元の品を手土産にできる店をつくりたい」と2016年、旧青梅街道沿いに開いた。22年4月に現在の場所へ移転。地酒「澤乃井」やワサビ製品、青梅産の蜂蜜、みそ、梅干しなどを販売し、併設するカフェでは地元食材を使ったメニューを提供している。
美術やものづくりに関心があった和田社長は19歳の時、知人が大阪府で営む骨董店を訪れ、美術品の美しさに心を奪われて弟子入り。7年間の修業を経て東京へ戻り、1982年に青山の骨董通りに「和田美術店」を開いた。修業時代に培った審美眼で選んだ品々が支持を集め、中でも朝鮮半島で作られた李朝家具に精通する店として、雑誌などでも度々紹介された。
青梅では水餃子店「ボンボン亭」も経営。満州から引き揚げた母親の友人から教わり、和田家で受け継がれてきた水餃子は、和田社長にとって家庭の味。当時の青梅赤塚不二夫会館に隣接する場所を選んだのは、中国生まれで水餃子を好んだ漫画家、赤塚不二夫さんとの縁もあった。
その後、心臓病を患ったことを機に、約30年間続けた骨董店を閉じた。長く市外で働いたからこそ、改めて青梅の自然や産品、人の魅力に気付いたという。青梅駅前を盛り上げたいとの思いから、小澤酒造やカネク、ホットマンなど地元企業の賛同を得て「まちの駅青梅」を立ち上げた。
23年には、ネパールカレーやしゃもラーメンを提供する「青梅食堂」を開店。まちの駅青梅のカフェで販売していた東京しゃもカレーの調理を委託していたネパール人シェフの店が閉店すると聞き、「おいしいカレーを作り続けてほしい」と共同で新たな店を始めた。
和田社長は「最初はよそ者とも言われたが、青梅で10年続け、知ってもらえるようになった。体が動く限り商売を続け、青梅の魅力を発信したい」と話す。
11月3日〜30日に記念感謝祭を開く。3日と7日は、500円以上購入した客に花の苗をプレゼント。オリジナル商品の記念セールや新鮮卵の特別価格販売なども行う。
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