細谷火工が小型発煙筒発売 山のけが、遭難のお守りに多量の赤い煙でSOS
あきる野市菅生の細谷火工(細谷穰志社長)はこのほど、山岳用小型発煙筒「ポッケム®」を発売した。直径約23㍉、長さ約120㍉、重さ約40㌘。小型・軽量にもかかわらず、煙量が多いのが特長だ。点火にマッチや電源は必要なく、キャップを外し、先端をこするだけで70秒以上発煙する。
同社の売り上げの8割を占めるのが、発煙筒や信号弾など陸海空自衛隊の訓練や救命・救難装備に用いる防衛関連製品。その技術を応用した「ポッケム」は、多量の煙で水上の遭難者の位置を知らせる一般ユーザー向け製品「ダイバーマーカSOS®」を改良したもの。携帯品の重さにシビアな登山者に受け入れられるよう軽量化にこだわった。
細谷社長は「とにかくこのサイズで煙の量が多いのが特長。遭難時には、いかに見つけてもらうかが生還の鍵となるが、ポッケムは救助する側が見つけやすい鮮やかな赤い煙が出る。山岳地での『赤いお守り』としてぜひ携帯してほしい。防災グッズとしても利用価値があると思う」と新製品を紹介する。
大手アウトドアメーカーモンベルなどで4月下旬から販売される。西多摩でも販売店を探している。メーカー直販価格は2980円。有効期限は2年。詳細は同社サイトから。問い合わせは042(558)5111まで。(伊藤)