ING進学教室 新聞記者による授業を開く 秋川教室で本紙記者が担当 新聞社、IT企業、テレビ局の融合が進む

西の風ロゴ1 多摩地区でING進学教室や東進衛星予備校などを展開している学光社(岡田弘行代表、本社・青梅市河辺町)はこのほど西多摩地区などにある各教室で新聞記者による授業を開き、新聞記事の書き方や読み方などを学んだ。
同進学教室は、新聞を教育に活用するNIE(エヌアイイー)や平和教育を積極的にカリキュラムに取り入れている。授業はこの一環で毎年行われている。
16日、秋川駅前にある秋川教室(阿部拓海教室長)では1年生から3年生まで30人ほどが、本紙の岡村信良記者の話を聞いた。
記者が、自宅で新聞を購読しているかを児童に尋ねると「している」と答えたのは3割ほど。IT社会が進む中、紙媒体としての新聞は斜陽の産業となるとしたうえで、新聞、インターネット、テレビなどの関係に言及。「今は取材力で新聞が他を圧倒しているが、購読者が減り儲からなければ、人材は成長を続けるヤフーやグーグルなどのインターネットニュースに移る。今後はインターネットで新聞を読む時代になる。新聞社、IT企業、テレビ局の融合が進む」と指摘。「情報を受け取る側は正しく価値あるものを取捨選択していくことが求められる」と訴えた。
新聞記事の読み方については、記事は見出しや前文、本文で構成されており、大事なことから書き、先に行くほど細かい情報になると説明。「新聞記事のように結論から書けば作文試験の際など時間切れで大事なことが書けなかったという失敗がなくなる」とした。
最後に「大手新聞には社会を知るうえで必要なニュースが掲載されている。各紙のコラム欄は可能な限り読んでほしい。中学生のうちから読む習慣を付ければ、大人になって計り知れない力になる」と呼びかけた。(岡村)