青梅市 文化財を自転車で周遊 商品化に向け試走会

青梅サイクリング1
自転車の乗り方レクチャーを受ける参加者

青梅市は先月21日と同28日、自転車を活用した文化財周遊プログラムの試走会を開催した。「青梅観光戦略創造プロジェクトアクションプログラム」の一環で行われたもので、各日とも同プロジェクトメンバーなど約10人が参加した。
同プログラムは、地域活性化事業を推進するため国から交付される地方創生推進交付金を活用し、2017年度から3カ年で展開しているもの。今年度事業として、文化財などを組み込んだ着地型観光商品を作ることを目指し試走会を実施した。自転車を活用することで市内に点在する文化財や観光資源を結び、回遊の促進と滞在時間の延長を図る。
21日は青梅西部を巡る「駅舎×橋梁ツアー」を実施した。文化財指導員も同行し、出発地点の御嶽駅や御岳橋、御嶽万年橋跡、沢井駅などについて文化財的な解説をしながら、終点の紅梅苑まで自電車で巡った。所要時間は昼食を含め約5時間、自転車走行距離は約10㌔だった。
28日は青梅東部を巡る「石仏×農業体験ツアー」で、所用時間は昼食含め5時間強、自転車走行距離は約22㌔。青梅駅を出発・終点とし、寺院の石仏を見学したほか、農業体験も行った。
同市担当職員は「試走会を経て振り返りを行い、来年度には観光商品として活用していただけるよう議論を深めていきたい」と話していた。(佐々木)