親子3代でクリーニング あきる野「ホワイト舎」手仕上げと集配が自慢

丁寧なアイロンで仕上げていく

東秋留駅から徒歩18分の場所にあるドライクリーニング店ホワイト舎は、創業60年、衣替えのシーズンを迎えて忙しい毎日だ。丁寧にアイロンをかける手仕上げが自慢で、店の窓からアイロンをかける職人の姿と勢いよく上がる蒸気が見える。

2代目の小磯貢社長(66)は、家業を継いで36年。店は妻の香苗さん(63)、都内の店で修業し6年前から働く3代目の正樹さん(43)、ベテラン職人の山中旭さん(62)で切り盛りする。

小磯社長の両親、柳一さん、邦子さんが始めた店。柳一さんは福生市のクリーニング店で修業し、のれん分けで屋号をもらった。

クリーニング業界はチェーン店が多く競争が激しい。コロナ禍で在宅勤務が増えたことや企業のコスト削減で、クリーニング店に出す衣類の量は減っている。「一度使ってもらうと仕上がりを気に入って、続けてくれるお客が多い。預かった服を洗って届けるまで、全て自分の責任で行うので信用が第一。一つずつ丁寧にプロの仕事をするだけです」と小磯社長は話す。

毛皮、着物、じゅうたんも受け付けている。洗濯ができるかわからない衣類の相談や、「今日中に仕上げて」という急ぎの仕事にも対応している。

働く全員が集配、営業をこなし、シミ抜きなどのプロの仕事ができるのが強みだ。「初心に帰って顧客の新規開拓に力を入れ、細かい仕事も大切にしたい」と小磯社長は話した。

集配は無料。営業時間は8時〜19時。日曜定休。042(558)8415まで。(山石)