あきる野市 焼き菓子店パージュ 自販機設置で食品ロス減へ

素敵にラッピングされた店頭の自販機と岡本店主
素敵にラッピングされた店頭の自販機と岡本店主

 あきる野市五日市の権田坂にある焼き菓子店「おかしやpage(パージュ)」(岡本昌樹店主)は10月20日、店頭に自動販売機を設置した。食品ロスの削減と少ない営業時間を補うための試み。自販機限定の商品も作り、利用を促していく。

 店は岡本昌樹さん(33)、由紀さん(33)夫妻が営む。北海道産の有機小麦と発酵バター、季節の果実などを使ったタルトやパイ菓子といった定番商品に加え、週替わり、月替わりで本格派のフランス菓子を提供。着々とファンを増やしている。 

 ただ、木曜から土曜の週3日、10時〜17時30分の営業では商品をさばききれないこともある。営業日を増やすことも検討したが、仕込みに長時間を要することや人件費などを考慮して断念した。

 代わりに導入したのが自販機だ。毎日24時間、焼き菓子セットや自販機限定のバターサンド、生チョコなどを販売。営業日の木曜〜土曜に限りタルトなどの売れ残りを提供する。

 岡本さんは「廃棄するお菓子を少しでも減らし、仕事などで営業時間内に店に来られないというお客さんに少しでも喜んでもらえたらいい。自販機の灯りが防犯にもなれば」と自販機効果に期待する。

 現金のほかクレジット、交通系ICカードが使える。(伊藤)